ここのところ薬不足が続いている……という情報は
なんとなく知ってはいたものの、そこまでの実感はなかった私。
ところが、常備薬である「アモキシシリン」が底を尽きそうになり
いつもの通販サイトをみると
「メーカー欠品中」
の文字。
それから定期的にチェックすること数ヵ月……。
いつまで経っても在庫が復活しないのです。
現在投薬中の猫たちもいるため、さすがに薬を切らすわけにはいかない。
いったいどうすれば……💦
というわけで、なかなか欲しい薬が手に入らない今、
ものすご~く薬不足を実感しているわけですが、
同じように「アモキシシリン」を入手したくて困っている方は
私の購入した代替品(ジェネリック)など、
参考にしていただければと思います。
アモキシシリンは有能すぎるお薬
アモキシシリンは広範囲の感染症に効く、ペニシリン系の抗生物質です。
つまり、細菌を殺して感染を治療してくれる『殺菌性抗菌薬』です。
発見の遅れた感染症や、急性の感染症(膀胱炎など)にも抜群に効いてくれます。
投与後は速やかに各組織に移行し、多くが体内で蓄積されることなく腎排泄されます。
しかも、使用制限、年齢制限や併用注意の薬剤も少なく、一般的には妊娠動物にも使用可能!
これはありがたい。
効果効能
アモキシシリンは、主に細菌性皮膚感染症、泌尿生殖器感染症、呼吸器感染症、消化器感染症……
これらの原因菌となるブドウ球菌属、連鎖球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、などのグラム陽性菌の他、大腸菌などのグラム陰性菌に対し抗菌活性を示します。
適応菌種
ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌、ヘリコバクター・ピロリ、梅毒トレポネーマ
アモキシシリンが効く病気は?
とにかく抗菌スペクトルが広いです。
最近のコロナ後遺症にもなっている「副鼻腔炎」にも有効だったり、胃がんの原因であるピロリ菌を退治する時にも使われるお薬です。
猫であれば、使用頻度が多いのはやはり猫風邪。
そして、膀胱炎や下痢、肛門腺炎なんかもよく使う場面になります。
あとは、ケンカ等で怪我をしていたりする時なんかにもお役立ちです。
用法
1カプセル250mgであれば、だいたい3kg程の体重で4等分。
4kgだと3等分した量を、1日2回飲ませます。
無味無臭のため、お薬が苦手なコでも難なく経口投与が可能です。
ちなみに、膀胱炎の場合、2週間は継続 して飲ませます。
私の経験では、急性膀胱炎で飲ませると、だいたい1時間半~2時間後に効き目が表れて落ち着いてくれました。
欠品が多いアモキシシリン➜ジェネリックも視野に
冒頭でもふれましたが、とにかく欠品中の期間が長い。
入荷してもすぐに売り切れ。
そんなこんなで代替品も購入しつつ、
なんとか切らさずにやっているわけですが、
現在ではそれ(代替品の購入)も厳しくなってきています……。
購入可能時には“有効期限”を確認して、多めの購入をするのが得策です。
せっかく入手できても期限が短くては勿体無いことになるのも嫌ですから……。
というわけで、今回私が購入した商品は
「APO-アモキシシリン250mg」です。
効果効能・用法についてはほぼ同じです。
嘔吐、軟便、下痢、食欲減退
アモキシシリンの常用は危険?薬の耐性は?
抗菌薬を長期間飲むとなると、心配になるのが薬の耐性について。
アモキシシリンは広範囲の殺菌性抗菌薬のため、
やはり薬剤耐性はまぬがれません。
しかし、膀胱炎など、何度も繰り返してしまう病気には使わざるを得ないため、耐性が~……などと言ってられないのが現実です。
ところが!
どうやらアモキシシリンは
投薬中止から約3週間で正常化!
するらしいんです。
アモキシシリンに対する耐性は投与中止後3週間程度で正常化するのに対し、ニューキノロン系の抗菌薬への耐性は長く続く傾向にあるとも言われています。
イヌとネコの尿路感染症における薬剤耐性菌とその対策 | 動物の医療と健康を考える情報サイト
ペニシリン系の場合、耐性はリセットされるようなので良かったです。
まとめ
抗生物質は人間にも動物にも重要なお薬。
現在の薬不足が元に戻ってくれるまで
猫たちのお薬確保も安く手に入れるのは大変ですが、
代替品を調べたりしてなんとかやっていくしかないですね😔